「空気」と「忖度」と熊本市議会での出来事

今回は地元のことで、書きにくい面もあるのですが…。

 

熊本市議会での出来事が、またまた世間を騒がせています。のど飴を口に含んだまま質疑のために登壇した緒方由佳議員は、そのことで非難を浴び、結果、その質疑が中断されました。

 

一方、その経過報告を緒方議員に批判的な論調でツイッターに投稿した同僚議員も非難を浴び、ツィッターが炎上したそうです。

双方ともに、賛同するコメントもあったものの、ネット上で激しい批判に晒されたようです。

 

最近、ヤフーニュースで、SNSや「空気を読むこと」についての意見を紹介した面白い記事を見つけました。

 

今回の市議会での一連の出来事と考え合わせると、ちょっと納得してしまう内容だったので、ご紹介します!

 

短くまとめると、「10年ほど前に流行語大賞にノミネートされた『KY』や『空気をよめない』と去年の流行語『忖度(そんたく)』は同じような『意味』を持ち、『同調圧力』として日本に根を張ったようだ」というお話です。

 

ある劇団の、ある公演前のことですが、脚本も書き上がってないのにその公演のチケットの売り上げがいいのは、その脚本家が思うに、「ザ・空気 ver.2」というタイトルのせいではないか。

 

つまり多くの日本人が、いかに「空気」や「空気を読むこと」を気にしているかを表しているのではないか?と。

 

また、津田塾大学の森田朗教授は、厚生労働省のある協議会の会長を務めた経験から、政策立案のプロセスに詳しく、政策を決める過程で、「空気」が意図的に作られることがあると言います。

 

「多数派の意見はこうだ」という空気を作り、少数派が反対しにくい状況をつくるそうです。

 

森田教授は、「空気で政策が決まると、責任を負う人がいなくなる」「誰も望んでいないのに、とんでもない方向に進んでいく」こともあるそうで、「そこに『空気』の最大の問題がある」と言います。

 

埼玉大学の一ノ瀬俊也教授は、そういう「空気」が戦争中に作られた例として、戦争で亡くなった兵士に対する国をあげての扱いをあげています。

 

そして、戦時中に相互監視の役目を果たした「隣組」制度が、現代ではSNSの中に広がっているように感じ、「批判を受けたり、否定されたりすることへの恐怖感をネットの言論で感じる」と言います。

 

今回の熊本市議会のケースでは、前述したお二人の議員に対して、賛成、反対両方の自由な意見がありましたが、事情をよく知らない中での激しい個人攻撃もあったようです。

 

参考までに、緒方由佳議員のHPへのリンクを貼らせていただきます。国連勤務の経験もある優秀な方のようです。

 

HP中のブログサイト「白日の下で」の「不服従」には今回の出来事の事情や気持ちが詳しく書かれています。

 

「背景には男性優位社会があります」「他の女性議員も私と似たような状況を経験していらっしゃいます」などを読むと、やはり、市議会の中には声をあげられない議員さんもいらっしゃるのかなと思ってしまいます。

 

同僚議員も、ツイッター炎上後に、「熊本市議会の現状報告だけであれば良いのに緒方議員への批判を織り込んでいました。ネットいじめと言われる卑怯な行いです」と反省の弁を投稿されました。

 

ベテラン議員で、過去の投稿では、原発問題への関心も見受けられました。

 

イギリスでは、この出来事をいくつかのメディアが批判的に取り上げました。また、国内でも、熊本市議会や熊本の有権者に対する批判も見られました。

 

去年に続いて世界的?に注目を集めた熊本市議会なので、熊本市民として注目していくことも大切なのかなぁと感じました!

https://news.yahoo.co.jp/feature/1092 Yahoo!ニュース「時代に漂う『空気』とはいったい何か」

http://ogatayuuka.com/ 緒方由佳議員のHP