歯と歯茎をもっと大切に! 治らない歯周病も諦めずに。
前回のブログから早いもので一年以上が経ちました。
以前として猛威をふるっているコロナは、症状は軽くなった一方で、感染力は強くなっています(ウィルスの性質として、生き残るために変化していくそうです)
海外ではマスク姿も殆どなくなり、コロナと共存していく政策をとっているようです。
そうこうするうちに、ロシアのウクライナ侵攻がおきました。
ヨーロッパはガスやその他のエネルギー源をロシアに依存していたため、輸入ができなくなり大打撃です。
ロシアが割引価格で中国に輸出したLNGを、中国が世界に転売しているそうで、世界のエネルギー情勢は大きく変わってきています。
世界中で、今年の冬が寒くならなければいいのですが。
台風、洪水などの自然災害も、増えてきています。
今回のブログの「歯と歯茎をもっと大切に!」は、ロシアの侵攻や自然災害とは一見関係なさそうですが、関係が全くないことはなく(と思います)命にも関わることです。
特に、歯茎が少し腫れているが、まだ生活に支障がないため、定期的な治療を受けていない方に気をつけて頂きたいことです。
または、歯周病が進行して抜歯を勧められている方です。
なぜ、ロシアの侵攻によるエネルギー問題や自然災害と関係!?というと、歯が痛くなりやすい時期や、原因があるからです。
まず、歯(歯茎)の状態が悪化しやすいのは、冬の寒い時期だそうです。また歯周病は、ストレスなどで免疫力が低下することも原因になるので、自然災害などで、生活が不便になった場合のストレスも要注意です。
また、被災した場合、食事も柔らかいものを食べられるとは限りませんし、普段なら歯医者に行けるところが、行けなくなる可能性もあります。
やはり、定期的に歯石を取ってもらいに歯科医院に行き、自分でも、日頃からケアをすることがとても大事です。
そして、もしも、酷くなった歯周病を放置すると、とても怖いことになる場合もあります。
お口の中の健康には、色々なことが関係していて、人によって悪化するしないがあると思うのですが、睡眠時間などの生活習慣、嚙み合わせの悪さによる歯ぎしり、糖尿病なども関係するようです。
「歯性上顎洞炎」という病気があって、歯周病が原因で膿が上顎洞にたまります。歯周病が悪化して、痛みが少し上の方の、顔の中まで広がったように感じる場合は、この病気かもしれません(病院で診断を)
放置すると危険な状態になる場合もある病気のようです。耳鼻咽喉科でCTで撮影してもらうと、比較的容易に診断がつきます。
抗生物質は、耳鼻咽喉科の場合は歯科よりも強いものを出してくれるようです(病院によって異なります)
また、最近では「歯周内科治療」という治療法もあるようで、これは、歯周病が「細菌による感染症」だからです。
歯科内科治療を行う歯科医院では、原因菌を特定して薬で除菌するそうですが、このような専門歯科でなくても、最近は「ジスロマック」という強い抗生物質を使う治療もあります。
なぜ、「ジスロマック」が有望かというと、「バイオフィルム内への侵入が可能で、細菌の増殖を抑える作用があるとされる」からだそうです。
歯周病菌は、歯垢(プラーク)の外殻部分の「バイオフィルム」というバリアによって、薬剤が浸透することができません。しかし、「バイオフィルム」への侵入が可能な「ジスロマック」の出現により、薬剤での治療が可能になったようです。(元々歯科以外で使われていた抗生物質のようです)
しかし、これだけで歯周病が改善するのではなく、歯科の基本治療と併用することで効果を発揮するそうです。
やはり、麻酔をかけて、深い部分までしっかりと歯石をとってもらうことが大事で(歯周病菌をできるだけ減らす)、ジスロマックによる除菌と併用するのが肝心なようです。(その時のジスロマックの服用の仕方も大事だそうです)
更に、毎日の丁寧なブラッシング、歯間ブラシや糸ようじの使用などで、歯石取りやジスロマックの服用で減った菌がまた増えないようにする必要もあるでしょう。
自分ではうまく磨けない、歯と歯茎の境目なんて、どうやってチェックするの?という方には、そんなに大きくない拡大鏡スタンドがお薦めです。
また、歯磨き粉や歯周病用の塗り薬、歯ブラシなども、最近は、いいものが増えてきたように思います。
歯周病がかなり悪化した場合、抜歯を勧められることも多いと思いますが、歯を失うと別の歯が傾いてきたり、色々不都合なことも起こります。
人間は食べることができないと、身体が弱くなり、死んでしまいます。
痛みを感じずに、何でも好きなものを食べられるように、歯と歯茎を大切にしていきたいものです。
まずは、歯科医院でしっかりと歯茎の状態をチエックしてもらうことが大事ですね!